世界各国のサーナルーフ
サーナルーフ防水シートは北極圏から赤道直下まで各国で採用されています。
さまざまな規格をクリアしているサーナルーフ
サーナルーフ防水システムは、国際的な規格であるISO 9001(品質システム)および14001(環境マネジメントシステム)を認証取得しています。
このようにサーナルーフ防水システムは、ユーザーが安心して採用できるシステムであると認定されたものです。
また本防水システムは、スイス、日本、ドイツ、イギリス、アメリカなどの規格もクリアしています。
独自のコーティング製法
一般的に塩ビ系防水シートは、カレンダーによるロール圧延や押出し機によるシート成型で製造し、芯体もしくは補強体を積層しますが、コーティング製法によるサーナルーフは、芯体と塩ビ層が剥離することはありません。
主なシート分類
サーナルーフS
ポリクロスを補強布とした補強複合タイプ、機械的固定工法に使用します。
S327-12L・15L
サーナルーフG-Felt
サーナルーフGにフェルトを積層したタイプ。平場部の接着工法に使用します。
G410-12L Felt
サーナルーフG
ガラス繊維を基布とした一般複合タイプ。主に置敷き工法や立上り部の接着全般に使用します。
G410-12L・15L
優れた耐候性で30年の寿命
サーナルーフは、過去40年以上にわたり北極圏から赤道直下の国々で広く採用され、その優れた耐候性は十分に実証されています。
優れた耐候性は、促進暴露試験においても同様に抜群の結果を得ています。
ゴム・プラスチックの寿命判断基準の一つに「伸び率」があげられます。一般的に伸び率が初期値の50%以下になった時点が寿命といわれています。
実際に施工されてから26年経過したサーナルーフをサンプリングして確認したところ、伸び率89%と多少の低下は認められるものの規格値をも上回っており、まだ防水機能を十分に満たしております。
また経年的な物性変化が少ないことにより、新品時同様の熱融着による水密性を維持することが可能です。
水蒸気透過性
防水工事においては、新築・改修を問わず、含浸した水分対策が重要視されます。
改修工事は言うに及ばず、新築工事においては短納期を要求されるので、躯体の完全乾燥が期待できません。
サーナルーフは、水蒸気を透過する性質を持っているので、脱気筒は必要ありません。
通常ではシートの下に、封じ込められた水分により接着力は低下します。その結果シートが躯体から剥離し水蒸気による膨れが生じますが、サーナルーフではその心配がありません。
確実なシート結合
シート防水は、工場の品質管理の下で製造された均質な製品を現場にそのまま適用するのが特長です。
しかし、その優れた性能を発揮するためには、従来から指摘されているシート同士の接合部の信頼性確保が最も重要です。
塩ビ系シート防水の接合は、溶剤による溶着が一般的ですがサーナルーフの接合は、溶剤を一切使用しません。
接合には、手間は掛かりますが確実な熱風による熱融着を施しています。
ライセンス制度により安定した品質が確保できる接合部は、シーリングなどの処理を必要としません。
また長期にわたり屋外に曝されたサーナルーフでも、新品同様、確実に接合することができます。